2010.02.09
8%増から32%減へ CO2排出量 2020年京都府推計
出典:京都新聞
京都府は、府内の2020年における二酸化炭素(CO2)排出量の推計をまとめた。新たな排出削減策を行わない場合、1990年比8%増となるが、家庭やオフィスを中心に省エネ機器導入などの対策を講じれば32%減と予想する。府は20年の削減目標を定める際の参考にするが、識者から「産業部門の削減策が踏み込み不足」との指摘も出ている。
人口や国内総生産などの将来推計を基に、工場など「産業」や「家庭」、オフィスなど「業務」、自家用車など「旅客」、運送業など「貨物」の5部門で排出量を割り出し、集計した。
新たな排出削減策を打たない場合、排出量は8%増の1480万トン。部門別では、家庭(26%増)や業務(63%増)、旅客(20%増)で伸びが目立つ。
一方、家庭の高効率エアコン普及で35万トン減▽オフィスの発光ダイオード(LED)照明普及で30万トン減▽自家用車のエコカー化で50万トン減など-削減策を行った場合は32%減の921万トンと予想。家庭やオフィス中心の取り組みを想定し、家庭部門で40%減、業務部門で7%減、旅客部門で36%減が可能としている。
府環境政策課は「今回の推計を参考にしながら、府環境審議会で20年の削減目標を議論してもらい、11~20年度の府環境基本計画(仮称)に数値を盛り込みたい」と話す。
府環境審委員で気候ネットワークの浅岡美恵代表は、CO2排出量が部門別最大の産業部門が対策なし(25%減)と対策あり(39%減)で変化が小幅なことから、「産業構造の転換を見込んでおらず、推計としては粗い。事業系はまだまだ排出削減の可能性が高く、政策誘導の余地は大きい」と指摘する。
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